パンダ劇場

備忘録。大体ネタバレ。

君たちはどう生きるか

元々そんなにジブリ好きって訳ではないが公開早々見に行ったのはやはり、宣伝なし、どんな映画かも判らない…ということが面白いと思ったから。

 

以下、ネタバレ

 

 

とはいえ、ポスターの青サギはガンガン出てきた。ただのイメージイラストかと思ったが重要キャラだった。他にも鳥がわんさか、、、わんさかわんさか出てくるので、鳥が苦手な人は辛いのではなかろうか。

最初のサイレンの音と映像だけで、時代は戦争してた頃、場所は日本である事がすぐに解る。

戦争時代の話は見た目に地味だから宣伝やめたのかな、などと思う。正直、事前に戦争の頃の話だと解っていたら映画館まで観に来なかったかもしれない。

映画の予告や宣伝により「何を見るか」よりも「何を見ないか」を決めていたことに気づく。どんな映画でもそれなりに面白いのは知っている。でも、映画評論家でもなく普通に週に5日8時間働いている俺たちは時間とお金に制限があるから「観ない」映画を決めなければならない。その判断材料が予告や宣伝なのだ。(ひねくれているので「泣ける映画」と言われればまず観ない。)

で、この映画。戦争時代の日本なのだが、結局は異世界に足を踏み入れるのでめっちゃジブリなストーリー。(駿・勲の作品テイストの違いはよくわかっていない)

その異世界は、色んな国の文化や宗教が入り混じってる感じ。そんなに知識はないけれど、こういうの観た後、そのモデルとなった国やモノの展示会とか見ると楽しさ倍増するのも映画の良いところ。

宮崎駿が何を伝えたかったのか?みたいなことは深く考えたりしないが、普通に面白かった。だってエンターテイメントだもん。余計な説明はないから、あの子はお母さんなのかな、とか、あの人の着物さっきまで見てような気がするけどあぁそういうことかー、みたいなことに頭使うのは楽しい。なんだかんだいって青サギくん助けてくれるんでしょーほーらね。みたいな事も楽しむ。でもって最後は、まあ、色々嫌なこともあるけど現実世界でちゃんと生きなきゃなといつもの様に背筋が伸びたのだった。

エンドロールで、声優があんな人こんな人だったということをようやく知るのだが、観てる間はほぼ解らなかった。話に集中しているからそれどころではない。というか声優が誰かわからないことでストーリーに集中できた。声優の顔が浮かばないというのはとても良い。(火野正平國村隼は、うっすら浮かんだ私が解ったのはこの2人)そして声優が判明してあの声優はどのキャラ?とか考えてて米津の曲が全然頭に入らなかった。

 

まだ見てない他のジブリ作品、ちょとずつ見ていこうとは思っている。以前、テレビ放映でなんとなく観はじめた「思い出のマーニー」がすげえ面白くて衝撃的だった。あの辺のちょっと地味な作品は全部食わず嫌いしていたのだった、取り戻すわ。

 

公式サイトは見当たらず、上映劇場リストのみだった。なるほど良いね。

https://theater.toho.co.jp/toho_theaterlist/kimitachihadouikiruka.html

インターネットがなかった頃は映画見た後詳しいことを知りたくなったらパンフレットを買っていたのだったな。どの声優がどのキャラだったのか後で調べようと思ったが公式サイトないから答え合わせできないんだね、ふふふ、楽しい。