パンダ劇場

備忘録。大体ネタバレ。

ミッドナイトスワン

これもね、湯を沸かすほどの熱い愛と同じく、映画紹介の際に母性がどーのこーのと言われることが多いために観に行きそびれていたのだったが、日本アカデミー賞とったということで、最寄りの映画館で再々上映してくれたので観に行った。

昭和の吉永小百合的な母性は苦手なので。

で、これはまぁ母性以前に彼女たちの居場所のなさが問題よね。普段テレビで観てる彼女たちはおそらくほんの一握りの成功者なんだな、等としみじみ思う。

で、あの子はあんなに綺麗に踊るんだもん芸術的なものに憧れていればそれは伸ばしたいよ。母性という一言でまとめるんじゃねぇよ宣伝の人、などと思ったり。母親になりたいというか、まずはこの子をサポートしたいわよね。それはバレエの先生も同じで。で、その役目は今のこの世の中では母親である人が最優先となってしまう。その母親がサポート役として不適任だったとしても。

弱いものを守ろうというのではなく、可能性を広げたいという気持ちだよなぁ。

それにしてもなんかすげぇ映画観たなぁという感じ。なんだかとってもパンチがあった。

そりゃ最優秀ですよね。


f:id:coopanda:20210415233624j:image

昨日は再々上映の最終日だったからか、平日のこの映画館としてはまぁまぁ人もいた。世代的に草彅ファンもいるのかな、殆どお一人様。ずーっとファンだったら何回でも観ちゃうだろうなぁ。今日は絶対映画館行くから残業しないぞ!って仕事頑張った人もいるんだろうなぁ。