パンダ劇場

備忘録。大体ネタバレ。

余命10年

基本的には病気で亡くなる映画は否定的なのだがベタな感じではなくて良かった。そりゃそーだ作る側だってありきたりには作りませんよね。

病気でなくなる映画といえば、昔々テレビで見た秋◯康が監督した映画がこーいう風に作れば皆感動するんでしょ?みたいなうすっぺらい作りでびっくりした。その後彼が映画の監督をした事はたぶんないと思うのだが時々安易な企画の映画にプロデューサーとして名前があがっているのを見る度にもう映画には関わらないでくれと願うばかりであった。

そんな訳で病気系の映画はずーっと食わず嫌いしてた。しかし、こんな感じに作れば皆感動するでしょ?みたいなそんな映画がいつまでも作れるほど客も甘くはないのよ近頃の若者たちは子供の頃からめっちゃ複雑なストーリーの漫画読んでるんだから。

 

 

ネタバレ

 

 

で、余命10年は、なんだろーなにがどー良かったのかな。病気系の映画、他にあまり見てないので比較対照がないのだが…。

結局、菅波…じゃなくて和人の成長がポイントだったのね。思い出が残るというより亡くなった後も共に生きていくんだ。弱ってきてから励まして最後まで一緒にいるとかそーいうのではないんだ、離れて互いを思う感じ。なるほど夫ではない場合はそれが良いのかもなぁ。

 

家族の淡々としたところもリアル…なのかな、解らないけど多分リアルなんだろうな。

障害年金のことほんの一瞬だけど出てきたよ、そーやって社会の仕組みを正しく教えてほしい。

 

お姉ちゃん役の黒木華。妊娠したとき本当に妊娠した人っぽい雰囲気になっててびっくりしたすげぇ。そこだけじゃなくてさりげなく隣にいるお姉ちゃん常にリアルだったさすがよね。

 

井口氏、ちょっと大人な友達の彼氏感がめちゃリアルで見てるこちら側はニヤニヤしてしまいました。へへへ。
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