パンダ劇場

備忘録。大体ネタバレ。

すばらしき世界

映画館で一回見た後、WOWOWで二回目。

 

三上がキレたときにそれを受けた人の反応がな、冷ややかだと三上もちょっと冷めるのかな。職場に来るクレーム親父に対しては私も出来るだけ冷ややかに対応するようにしてるんだけどな。クレーム親父も機嫌良いときは三上みたいにお茶目さんになるんだよな。

三上は人の反応を全部受け入れちゃうのね。ウルトラマンマックスの「イフ」だよ。ちょっとでも優しくて接すると愛くるしく笑うし、ちょっとでも邪険に扱うとキレてしまう。

 

映画の中で、震災の後息子と別れて風俗やってる宮城の子が出てきてもちろん詳しい事情は解らないけどあるんだろうな、そーいうのぶっこんで来るの容赦ない。あと、最後の方で知的障害の子も出てきてこれについても本当は問題が山積みなんだけどさらっとぶっこんで来ちゃう。それにしてもあの子可愛かった。

 

三上、あの年齢でお母さんにこだわってるの、やはり何かが欠落してる。そーいう事、太賀の表情が物語っててな。そこを埋めればいいのか、欠落を自覚すればいいのか、わかんないけどどーにかしたかったわよね。

 

配役も絶妙に良くって、長澤まさみのあの感じとか、ヤクザの姉さんが緑子さんとか、スーパーの店長もケースワーカーも、ハイハイこの人ね、って感じ。免許の手続きの窓口のお姉さんも良い。

免許とるときに隣すわってたのは警官になるのかな?あれについては児島かと思ったけど違った。児島が良かったかな、いや駄目か。


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あとこれ、ヒゲと眼鏡ってのがちょっと気になってたんだけど白スウェット着たらもう白日。

 

 

ネタバレで言うと

 

結末を知ってから見ると、三上の生活が整ってくると、というか三上を慕ってくる人が増えるほど悲しくなっちゃうわね。

 

ほんと、西川美和監督ってば容赦ないっす。