WOWOWにて視聴。
戸田恵梨香、こりゃ主演女優賞だなって思ったのだがそうだこれは昨年の映画。調べてみると取ってないじゃん日本アカデミー賞。えー、なんでなんで。そうかそうか。選考委員のおじさん達にはこの面白さが解らないか。
予告から想像したのと全然違う感じで私としては意外と淡々としてて面白かった。劇場で見ようと思いつつなんか後回しにしていたのは予告のせいだ。もっと商業映画(、、、っていう言い方は好きじゃないけどそういう感じの映画)だと思っちゃうよあんな予告では。「東京国際映画祭」に出ているのをしって「あ、そっち系だったの?」と思った。だったら後回ししなかったのに。
このルミ子は極端だけど、こういう要素の一部を持っている人はいるいる。そういう感情なのか、そっち大事なんだ、あーそういう思考なんだぁ、、、って思いながら観る感じ。
義母に尽くすあたりでうわーって思っちゃった。そこが生き甲斐なのか他に何もないのかという怖さ。ボケた義母に娘扱いされてうれしそうにしてるの怖すぎるって。
ルミ子のお友達もまともな人かと思ったらつまんねぇ奴だったー。自分がつまんねぇって気づいてないしー。
義妹が一番地に足ついてたー、絶対騙されてると思ってたー。
自分は全くルミ子に共感はできないのだが、母親に対して多少なりともルミ子のような感情を持っている人が割とたくさん存在するというのは、見聞きしている。
自分は最初の子が男だったので「息子が恋人」みたいな気持ち悪いことを言う母にならないように気をつけた。子供とはいえ別の人間。成人して独り立ちするまでが母の役目と考えるようにしていた。二番目は女だったが、引き続き同じように考えた。子供の好みが私には理解できないものでも否定しないように気をつけた。
そういった線引きが曖昧な人もいる。ふとした会話で「はみ出してるなーっ、怖っ」て思うことあるんだけど、この映画はその「怖っ」の大集合でしたね。
「私が間違っていた」って何がどう間違っているのか解ってるのかな。解ってないような気がするな。
「母性」なんて自然に備わっているもんじゃない。誰か辞書を書き換えてくれ。