やさしい映画でございました。
二宮さんの映画は観るようにしているのだが、観ることにはしているから告知の類はなるべく観ないようにしつつ"正直これはずいぶんと地味な雰囲気だけどどーなのかしら"と思いながら観に行ったのだが疑ってごめんなさい、繊細で素敵な映画でございました。人間関係に疲れてる人にオススメしたい。
波瑠のお嬢さんな感じが今まで見たドラマでは正直あまり好きではなかったのだがこれはそのお嬢さんな感じがとっても良かった。感情を言葉や態度に出さない代わりに目元の微妙な表情に凝縮してる所など映画向きの人なのかもしれない。
男友達3人の雑談。アドリブのフリートークを編集で繋げた感じで、見てるこちら側もうっかりリラックスして危うく家でテレビ見てる時の様に「えへへ」などと声を出しそうになったあぶねぇ。というか隣のご婦人はそんな感じで笑ってた。
最初の朝食シーンでウィンナー食べてたねウィンナー食べたのにねぇ。
サトルはセンス良いし品の良さを元々持っているのだがなんというか普通の育ちな訳で、そーいうところに原作ビートたけしっぽさがあるのかな。
後半の展開は「え」ってなるんだけどネタバレになるので多めに改行してから続きます。
で、後半の展開。
事故に会うとかなんだよソレって思ったのだが亡くなっていい思い出でしたではなく、重体ののち障害という難しさ。サトルの申し出を断るお姉さんも現実的で、そこをどう突破するかというのは時間なのだな。あと、テクノロジー。
お母さんの「幸せになりなさい」みたいな言葉。その言葉を繰り返すシーンは全くないのだけど後半になんとなく思い出しちゃって幸せとは?なんて考えちゃうのだよ。
前半では、"幸せとはみゆきさんと結婚すること"なんだけど、後半には"果たしてそれが幸せなのか?"と、改めて考えなければならないという現実。
みゆきさん、隠し事はあったけど裏はなかった訳で、表情や態度に嘘はなかったというのが嬉しい。現実の人間関係もこうであると信じたいっす。
あとこれ「72時間」で見たやつだよ千葉だったかな?↓