パンダ劇場

備忘録。大体ネタバレ。

観てからは時間が経っている。MIU404の最終回を見届けた後に見に行った。あのドラマであんなに悪かった菅田将暉が田舎の純朴青年になってるとか気持ちがついていけないので、ドラマ上で事件解決してから見に行った。

(以下、ネタバレ)

二人の再開シーンの微妙な感じがすげぇ良かった。DVDだったらあそこだけもう一回見返してる。あの時点で小松菜奈側がどういう生活して生きているのかは私達には見せられていないのだがネクタイ締めてあげたときに大体解っちゃう感じな。だよねだよね。

全体としては平成史てんこ盛りになっているので昭和生まれの自分としては、ネイルやミサンガにはいまいちピンと来ないが、これらのアイテムはセカチューでいうカセットテープ的な位置付けであろうと消化。

いきなり3.11来たのは予想外でびっくりだった。津波の映像も流れた?それをテレビで見てる人の悲鳴も聞こえてきた?当事者びっくりしないか?(浅田家のほうは震災絡めたストーリーだとはじめから解ってるから心の準備してたのだが)

地方住みの恋愛モノは、男性が都会に出るパターンが定番な気がしてたけどコレは(理由は何であれ)女性が都会に行ってるところが平成っぽいのかな。

女性側が初恋の思い出を胸に地元でお見合い結婚して子育てしてる…ってのが昭和のパターンね。これはもう撲滅したのかな。撲滅してくれ。

でも女性がお金を得るためにはキャバクラと金持ち彼氏…っていう所がな、まだまだ残念な現実。奨学金借りようぜ。

おそらく最後、二人が結ばれる事は予想されたのだが、ここまで話広げてどーやって収束すんのよ結婚しちゃうし奥さんいい人だし…って思ってたら奥さん病気になってしまった。悪者を作らずにストーリーを進めるにはそういう展開しかないかそうか。

平成史をすっごい意識して作ったとのことで、一番人気の名前を二人につけたとか、ネイリストは人気の職業だったからとか、映画のサイトに悪びれもなく書いてあってびっくりした。(お客様の好きそうなモノを揃えましたと言われると少し引いてしまうワタクシ。)

他にも美瑛から函館までの距離感とか気になる点もなきにしもあらずだけど、菅田将暉小松菜奈は良かった二人ともやっぱすごいな、という映画でございました。

不味いカツ丼ガツガツ食うのも良かったね。不味いカツ丼って気持ち悪くなる系じゃないか?と不安になりましたが大丈夫だったみたい。若いからね。

日本に帰ってきて下っ端のネイリストやってるところとかもめっちゃリアルだなぁって思った。ネイルサロン行ったことないけど。

小松菜奈が良かったからなんかで賞とって欲しいし、もっと色んな作品で見たい。(菅田将暉がすごいのは皆知ってるし日本アカデミー賞最優秀主演男優賞もとってるしあれやこれや出演してるからわざわざ書かなくてもいいよね。)っていうか小松菜奈も出演オファーは殺到してるでしょうからわざわざ書く必要ないか、いや、でもお洒落無頓着中年層へ小松菜奈の女優としての認知はもっと広げたい。

※ 以前、noteに書いていたものをちょっと手直しして転載。