パンダ劇場

備忘録。大体ネタバレ。

百花

なるほど最優秀監督賞。

編集?構成?が、まず面白いのね。

お母さんの現実と記憶と妄想が曖昧になっていく所の映像が面白かった。痴呆とはどういう症状か、とか家族がどれだけ大変かという状況説明はもう必要ないのよそんな映画は山ほどあるから。

最初、晩ごはんのおかずが山ほど出てきたから典型的良いお母さんなのかと思いきやそーでもなかった。あ、その前に昔の彼を思い出して息子に抱きついて息子が「きもっ」ってなってたそこも良かった。キモイよなぁ。

で、その元カレは永瀬正敏ですって。そりゃアカンわ駄目なヤツやw。

長澤まさみは、普通に理解ある奥さんで何故わざわざ長澤まさみなのか?と最初は思ったが、夫の家庭のあれやこれやを「ちょっと変わってる」の一言で済ませられるのはやはり長澤まさみ

台詞が極力少ないのも良かった。私、予告観ずに臨んだので色々想像出来て良かった。後から見たら予告ですっごい説明してるのね。観てなくて良かったー。

最初、神戸に住んでるときに息子が出来たのかと思って観てて(菅田将暉の年齢的に)、お母さん不在の1年の回想もあるかと思ったけどなかった、神戸がその1年なのね、そーかそーか。長澤まさみの年齢的にはそんな感じだし、今、都会で働いてる人が子供産む年齢だとそーか。

全体的に品のある映画だった。映像キレイで台詞少なくて流れも良くて押し付けがましくない。良かった良かった。