パンダ劇場

備忘録。大体ネタバレ。

宮沢和史 詩の朗読と歌によるコンサートツアー2020 未来飛行士

久しぶりの生ライブだから緊張しちゃって、数日前にはチケットを忘れる夢を見た。ライブ当日は朝から落ち着かなかった。

ライブが始まって最初に「皆さん緊張してると思いますけどリラックスしてくださいね。眠たくなったら寝てもいいですから。隣の人、起こさなくていいので寝かせてあげてくださいね。」みたいな話。

さすが、解ってらっしゃる。

そうなの。新しい生活様式のライブをどうやって楽しめば良いのか解らない不安。座ったままで(あんなにいい声で)詩の朗読など聞かせられたら眠たくなってしまうのでは?という不安からの緊張。

しかしミヤの詩は、眠たくなるようなものじゃないんだよそうだった。だって「手紙」を書いた人。優しい顔で優しい声で、ハッとすること言う。それに「詩の朗読」とはいえそこはミュージシャン。それはもう音楽でございました。

(ちなみに「手紙」の時よりも滑舌がよくなっていてとても聞きやすかった。)

マザーテレサの言葉を読んでいたけど、何処かで聞いたことがあるものだった。きっと以前どこかででミヤが話してたのだろう。

BOOMの曲をたくさん聞いてきたから、考え方とか価値観が自分の中に蓄積しているという事に気づく。(ミヤが出した本の類いは殆ど読んでないというのに。)お陰様であまり周りのあれやこれやに流されずに生きていけてるありがとうございます。

コロナのあれやこれやで色々と気づいて、本当に大事なものはほんの少ししかない…などというお話があって、あれ?と、思ったのだが置いてあるギターが二本だけ。アコギとクラッシック。途中で大幅にアコギの弦のチューニング変えたりしてたけど、こういうライブって普通何本もギター置いてない?(前に見た民生のライブのギターが多すぎるだけ?)二本で良いの?人手を減らす為に荷物を減らしたとか?考えすぎ?

すっごい前の席だったもんで色々見えた楽しかった。「目が合った」とか初めてライブに行った人みたいな事言いたくなっちゃう。

何か面白い話を言い出す気配も早めに察知できた。

タブレットを操作するための何かが足元にあったのもちゃんと見えた。

着席のまま声も出せない状態でめっちゃ近くて、ステージから捌けるときどーすれば良いか解んなくなってなんか会釈しちゃって何してるんだ自分、などと思ったり。

手拍子できるような曲もあり。でも、手拍子だけというのもなんだか物足りない。(というかずーっと手拍子だと手が痛い。)で、肩で踊ればいいんじゃね?とか、足でリズムとるのはいいのよね?などと考えた。(わずかに実行した。)

座ってても出来ることあるね。そういえばV6が椅子を使ったダンスやってたな。あんな感じに…いや、あんなに踊らなくて良いけど、リズムとったりしてもきっと楽しい。

手拍子、後打ちしてたら間奏で前打ちの指示をされ、歌に戻ったら後打ちに戻る…なんてこともあったが客達は乱れる事なく対応。いやコレなかなかリズム感ある客層。友達に誘われてなんとなく付いてきた人とか皆無の純度の高いガチの宮沢好き集団だな。

そんなに大きくない会場だし、お客さんもそんなに多くないので、密になることはなかった。席は一個飛ばし。一列目から座れるけど、その分演者が舞台の奥にいる事で距離を保っている。このツアー、チケットサイト見ると地方はチケット売り切れてないのよね。それも承知の上で地方もツアーで回ってくれてるのだろうけど(ありがたいです本当に)、空席があるのはなんとも勿体ないなぁ…。会場内は感染対策ちゃんとしてるから、このライブに行くかどうか迷ってる人には是非とも行っていただきたいなぁ。地方の会場って車で行けるでしょー、だからそんなに密にならないと思うんだけどねぇ、まぁでも職業や家族構成によっては慎重になるよねぇ。

久々の生歌は乾いた心に染みました。

流れも気持ちよかった。次に聞きたい曲が(もちろん具体的に思い浮かべてる訳ではないけど)始まるという感じ。歌と話と朗読が織り混ぜてあるんだけどその流れとかね間合いというのかがね、気持ち良い。はいここから朗読コーナー始まりまーすというのではない。そんな野暮な事はしないんだよ。

うんうん、やっぱりすごく良いものを観た、聞いた。ありがとうございました。

※ 以前、noteに書いていたものをちょっと手直しして転載。