パンダ劇場

備忘録。大体ネタバレ。

お母さん娘をやめていいですか

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こういう家族の関係性に他人が気づくのは難しいのだろうけど、家を建てるときの建築関係の人が…っていうのは、なかなか現実的設定。見る順が反対だけど、カホコと比べてみちゃうと面白い。麦野くんの画家というのは、かなり非現実的で、それはそれであっちのドラマは作り話として気楽に楽しめたけど。で、こっちはリアル。二人の距離感とか、松島さんちの「男の人の家」って感じとかが、こそばゆい。

 松島さん最初、うさんくさい雰囲気。その怪しい雰囲気出す技はなんなんだろう。そんじょそこらのイケメン俳優さんは、怪しい人の役でもイケメンを残すんだけど、本当に怪しくなっちゃうのよね彼は。ブスの役だとブスに見えちやう綺麗な女優さんみたい。もちろん徐々に良いお顔になっていく、とっても。

カホコみたいに、あっという間にラブラブになるのではなく、おそるおそる付き合ってる感じがはがゆい。ドラマとしては、シーズン中に白黒はっきりつけたくなるものだし。見てる側としては、もう少し距離縮めてもらえるとスッキリするんだけど、簡単には縮めなかったところもまた現実的。男に頼ってるんじゃ自立にならないから、最後は一人で歩いてもらわなきゃならないのだろうし。そういうところがすごく丁寧なのはやはり信田さよ子さんが関わっているからなんだろうな。家を出るために利用したってちゃんと自分で解ってるし話してるし、松島さんのほうもやっぱり最初からめっちゃ好きだった訳ではなかったみたいだからそこはめでたく平等な関係性のままで良かったっすね。

お母さんとの再会も、カホコのほうでは麦野くんがわーって泣いたよな、あれは面白かったしスッキリしたけど、コメディだからなぁ。

最後にお父さんが言った「君を必要としていた」ね。お母さんを動かした言葉。そうね主婦はそういうのが不足しがち。外で仕事してるとそういう事はまぁまぁ満たされるんだけどお金には困って無いようで。そして退職金で家の支払いできちゃうのか、土地は持ってたみたいだしな、おぉ、そして貯金もあるのか、なんとまぁ、羨ましい。しかし生活に困らない故に時間をもてあまし、娘に執着する事になってしまってるから、何が良いのかわからんな。

母親やってる知人の話聞いてて、ヤバいかもと思うこともあるが、簡単には首つっこめないよなー。

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