パンダ劇場

備忘録。大体ネタバレ。

はるヲうるひと

観た後に、さて、頭のなかでどう処理しようかな、と、思う。台詞とかちょっとしたことにドキッとさせられる。現実を突きつけられる方の「ドキッ」

春を売る仕事については近頃色々と言われているからそんなことも考えながら見ちゃう。何故ここに?とか、出られないの?とか、出たくないの?とか、他に生きていく方法は?とか。

都会でちょっとしたきっかけでそういう仕事を始めてしまった人とは違う、抜けきれない地方の事情。親から引き継いでる事情。

狭い人間関係で生きてる人達、色々絡み合って厄介だな。

 

以下、ネタバレ?

 

「まっとう」な方が嘘っぽい雰囲気だったわよね、あの家、あの娘、あの食べきれない量の料理。もしかしたら幻なんじゃないの?などと思った。嘘っぽいというか、現実味がない。

突然の向井理も現実味がなかった。向井理、悪い奴も駄目な奴もこなせる人だけど、あえてあーいう都会の普通(よりはかなりイケメン)のサラリーマンでシュッと出てきた。違和感よね。え、あなたもここに来るの?みたいな違和感。困ってないでしょ?

日焼けしようとしてたおじさん同様、都会で「まっとう」に生きてる人の裏、みたいな事かな。

 

下にいるものには、余計なことを考えさせないように仕向ける。そーいうところ、今の日本のこの感じ。そこに抗うには、知識を持って自分の頭で考えなきゃ。抗いたい。

狂っちゃうよね、狂ってるよな。

 

どっちのお母さんも子供への愛情はあったみたいだけど、どーなんだろ?だからこそ余計しんどいよなぁ。あんな、髪の毛なんか残してなー。

つーか、お父さんの呪いは酷いな。田舎町だからこそなんだな。呪いかけて息子の心殺しちゃってるもんな。

三人とも、カウンセリングが必要だったよね。残された子供の心のケア。

実際、親が自死した人達の団体あるもんな。


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