パンダ劇場

備忘録。大体ネタバレ。

ベイビー・ブローカー

先日観た「PLAN75」は、しんどい映画だったので、続けて「ベイビー・ブローカー」観るの大丈夫かな?と思ったけど全然大丈夫だった。なんだろ、この余裕がある感じ。声出して笑うほどではないけど、ゆるく面白くて気が緩むシーンがちょこちょこ入ってくるお陰なのだろうな。赤ちゃんいるからというのもあるな。ヘジンが来てからさらに、いい感じになった。監督のキャリアから来る余裕とか、俳優の力とかもあるんだろうし。社会問題を提示してるけど、ちゃんとエンターテイメント要素も入れ込む、みたいな?

 

ネタバレ

 

 

で、いい着地点に降りられたかなって最後だったからね。気持ちよく映画館出られた。

まぁちょっと綺麗事かなっていう要素は割とあるんだったな、是枝監督作品は。でも多分そうしないと、多くの人には受け入れられないのかな。

でもあれ?、そもそもドンスは何でブローカーに荷担してたのかな。施設、楽しかったんでしょ?いやでもそう単純な話ではないか。そっち視点で観てなかったな。

事前情報あんまり仕入れずに観たからな。色々調べてもう一回観るのもありだな。

ちょっとさ、「八日目の蝉」の要素もあるかな。犯罪だけど愛情は本物、みたいなところ。

最後に赤ちゃんを引き取ろうとした夫婦の子供に全部話したいってのは養子縁組の一番成功しやすい考えみたいな事よね。「朝か来た」の夫婦がソレだったわ。

 

ソン・ガンホは、瀧だよな。ちょっと年齢が上になっちゃうのが残念だけど、瀧がやってもハマりそうって想像してニヤニヤしてた。「パラサイト」観てたときもちょっと思ってたけど、でも「パラサイト」より今回の方がより、瀧だわ。

 

韓国の子役も上手よね。ヘジンは、たけるだったな。なるほど、あのタイプはなかなか引き取り手がないのか。勝手だよね。じゃあ私が養子にしたるわーなんて、思いながら見てた。

あの娘ちゃんも、微妙な表情が良かったな。