パンダ劇場

備忘録。大体ネタバレ。

あの子は貴族

地方の下の階層という立場から観た。

 

以下、ネタバレ

 

上の階層ほど男尊女卑にあらがえないんだなぁ。地方に住む美紀のお父さんからの「女ななんだから料理しろ」的な発言なんて、うるせぇクソオヤジ…って思ってれば済むのだが、上流階級の組織的な圧力からはそう簡単に逃れられそうにない。

地方の同窓会で誘ってきた男性、いかにも地方の同窓会に居そうな雰囲気でびっくりした。じーっと見てくる感じ、スーツや髪型の雰囲気、いるいる。週末は友達呼んで家族でバーベキューやってそう。

華子に対しては、へぇーお嬢様ってこういう生活なんだぁ、と思うことしかないのだが(何せ解らないので)美紀については色々気になる点が。

やっぱり学費払えないとキャバクラ行くしかないのか?そしてキャバクラで知り合った人にまともな仕事紹介してもらえるとかそんなうまい話あるのか?(映画「糸」でも思った)映画見た若い子がそういうもんだと思わないか大丈夫か。奨学金は借りられなかったのか。奨学金借りて卒業したというストーリーでは駄目なのか。あーいう家庭の子が東京の名門私立に行きたいと思うのか。その学力ならもう少し偏差値下の学校の特待生が取れるのではなかろうか。明らかに身分違いな場所に高額の授業料というリスクを負って飛び込むのか。名門大学に入れば人生変わるなんて、情報が得られなかった私ら昭和時代の考え方だと思っていたのだが。でもそうやって無理に名門私立に行ったり、キャバクラで働いたりしない限り、幸一郎の様な上流階層と知り合う機会は得られない。物語にならない。

 

幸一郎の家は華子の家よりもさらに上。国を動かしてるだとさ。悪い人ではないが何かを諦めたまま生きている、生活感がない、そういう人たちが国を動かしているのだな。

 

華子のお姉さんの旦那さんが、高そうな椅子の肘掛けに足を乗っけてるのが面白かった。高そうな椅子に慣れてる感。

仕事に就きたいときは、ハローワークに行くのではなく顔の広そうな親戚に頼むのか。

紅茶はメニューを見ずに銘柄で注文。

着物やお雛様の手入れをきちんとするには、時間と家のスペースと気持ちの余裕が必要。

 

細かいところにへぇなんて思いながらも、頷く箇所もあり。女の子が元気でる映画。

迷ってた一歩を踏み出せそう。

 


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この急ブレーキかけるとこ好き。ぎゅーって、強めに。

 

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