ネタバレ有りで。
この時代って、価値観とか何を信じたら良いのかとかもうぐっちゃぐちゃで、お話も色々ある訳だけど、これいちばんしんどいやつだ。昔、ドラマか何かで、白虎隊観たときもしんどかった。終わった幕府の為に若者が無駄に死のうとする。暴力シーンとか血がいっぱいでるのとか平気だけど、死のうとしている人の話は苦手みたいだ自分。誰かを守るためとか、間違った刷り込みだとしてもお国の為とかなにかそういうものがあればまだ救われるが、この「上様」はだってもう終わっちゃってるんだからもう目を覚ませよと切なくなる。(「母と暮らせば」もだんだんお母さんの死にたい感が強くなるのが切ないので一回しか観てない。)その白虎隊は、普通の若者が悲しくも美しく死んでいったけど、こっちの極は狂気めいているし、死に方も無様。こっちがリアルなんだろうなぁと思うとさらに切ない。時折普通の若者っぽさも出すしモテモテなのに、死ぬことしか考えてないなんて、もったいなさすぎる。繰り返す。モテモテなのに。「ディストラクション…」は、あんなにむちゃくちゃな話なのに、生きようとする力がすっごいあるんだけど、こっちはホントやりきれない。ストーリーに向き合うとしんどいから、後から良いシーンをかいつまんで見ちゃおう。
映像は、時代劇っぽくなくて綺麗。でも普段、想像する時代劇ってNHK大河のイメージなので、それと違う雰囲気のBGMだったり、間とかアングルがちょっと違うと、時代劇っぽくないなんて軽々しく言ってしまうんですよね所詮素人っす。
っていうか、レンタル屋の時代劇コーナーになくてすっごい探して、結局普通のドラマコーナーにあったんだけど、時代劇の定義は何だべね?時代設定が幕府終わってからとかいうのは、映画観てからじゃないと解んないから(原作読んでないし、下調べ甘いし)、着物着て刀持っててアニメの実写じゃなかったら時代劇コーナーでいいじゃん。
あとは、かなの身のこなしとか目線が可愛かったー。
最初の変なにおいのするぐちゃぐちゃがよくわかんなかったー。
あと、予告に夜這い?シーン入れないで欲しいー。あれ?だって来てたじゃんとか思わないで、びっくりしたかったー。
最後、あの旦那さんの笑顔で終わるとは!